不登校の時間を止まった時間にしないために②
不登校の家での過ごし方。元気が戻ってから、暮らしをクエストにした
休む時間を経て、元気が戻った子どもと、家での毎日を組み直しました。壁の紙にやることを書き、親子で毎週見直しながら、暮らしをクエストにしていった記録です。
目次 · 5項目
不登校で家にいる時間が、YouTubeやゲーム中心になっていた
子どもが元気を取り戻しても、学校に行かない時間はたくさんありました。
家にいる時間が増えて、今日何をすればいいのかが見えない。うちでは、それがYouTubeやゲーム中心の生活になっていました。
ゲームをしていることが悪いとは思いませんでした。困っていたのは、ゲーム以外に生活の中で動き出すきっかけがほとんどなかったことです。
私も、毎日「あれをやりなさい」「これをやったら?」と言っていました。でも、それはバラバラでした。
家でのやることリストを、壁の紙に書き出した
そこで、壁に紙を貼りました。子どもが1日の中でやること、挑戦したいことを書き出したリストです。
できたらチェックを付ける。非常にシンプルなところから始めました。
家庭学習も手伝いも、毎日のクエストに入れる
クエストは、勉強だけではありませんでした。その子がやること全てが対象です。
- タブレット学習。
- 皿洗い。
- ピアノの練習。
特別にクエスト用の活動を作るのではなく、その子の人生の中にすでにある家でやることを、仕組みの中に入れていきました。
一日のクエストは、できる量から選べるようにする
全部やらなくてもいい、という設計にしました。
キークエスト。その日に必ずやるものです。
あと、1日のクリア数を決めました。キークエストをやって、その他から選んで、その日の数をクリアすればいい。
最初から完璧を求めず、できる量から始めました。
YouTubeやゲームの時間を、クエストの報酬にする
YouTubeやゲームは取り上げませんでした。クエストを達成したら、楽しめる時間を報酬として設定しました。
やるべきことをやった上で、好きなものも楽しむ形にしました。
クエスト
親子で週に一度、クエストの量と難しさを見直す
壁に貼るだけではなく、週に1回、親子で振り返る時間を作りました。
今週よくできたこと。もう少し頑張ろうと思ったこと。
翌週のクエストの個数や難易度、内容、クリア数を調整しました。
- 合わなければ外しました。
- 多すぎたら減らしました。
- 難しければ簡単にしました。
決めたから守れ、ではなく、その子の状態に合わせて毎週調整しました。
ピアノもやってみたいと、子どもから提案が出てきた
私はこれを、家の中に歯車を作ることだと思っています。親が毎日細かく指示するのではなく、一度仕組みを作ります。
新しいことが人生に増えたら、その歯車に乗せていきます。
ピアノを始めたら練習を入れます。
子どもから、こんな話が出るようになりました。
子ども「ピアノを習いたくなってきたから、ピアノをクエストにしてみたい」
また、必要なものについて「買ってくれる?」と相談するやり取りも出てきました。
親が与えるだけではなくなりました。子どもからやってみたいことが出てきて、向上したい気持ちが日々に出てくるようになりました。
学校に行かない時間に、自分の目標に向かう生活を作る
日々、今日はこれができたというものが目に見えるようになると、生活そのものに充実感が生まれてきました。何もしていなかった状態から、少しずつ行動することが当たり前になっていきます。
何もしない一日が、自分自身でも気になるようになってきました。
目指しているのは、学校へ戻すことそのものではありません。学校がなくても、自分の目標に向かって日々少しずつ動ける人になることです。
不登校の時間を、ただ止まっている時間にしないために、うちは暮らしそのものを少しずつ組み直していきました。