みらいスケッチわが家の記録
みらいスケッチとは

みらいスケッチとは?宿題と毎日のやることを、親子でクエストにする

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宿題や片づけを、何度言っても始めない。そんなわが家で、毎日のやることを壁の紙に書き、子どもと振り返るようになりました。みらいスケッチで何をしているのか、始め方や参加した家庭の声とともに紹介します。

目次 · 5項目

「言ってもやらない」子どもが、少しずつ自分から動けるようになる。そのための家庭の仕組み「みらいスケッチ」が何を目指し、何をするのかをまとめた紹介記事です。

「言ってもやらないから、自分からやる子へ。」

これが、みらいスケッチが目指していることです。

ただし、これは「親が何も言わなくても、全部できる子になる」という意味ではありません。

小学生にとって、声かけをしてもらうことは必要です。 お手本を見せてもらうことも、助けてもらうことも必要です。

そのうえで、 「自分が何をするのか分かる」「自分で選んで動ける」を、少しずつ育てていく。

それが、みらいスケッチの方向です。

宿題やけを、声をかけても始めない

「宿題やりなさい」と何度も言っている。 「そろそろ動きなさい」と伝えても、気づいたら動画を見ている。

そんな日は、ないでしょうか。

ここで、「声かけをしてしまう親が悪い」とか、「ガミガミ言うのはやめましょう」と言いたいわけではありません。

声かけは大切です。 親は子どもを動かそうとして、一生懸命関わっています。

それでも、なかなか子どもが動かないことがある。 そこで、親はどんな伝え方や関わり方をすればいいのか、迷ってしまうことがありますよね。

それは親のせいでも、子どものせいでもありません。

子どもの今やたいことと、親がしてほしいこと

子どもの目の前には、ゲームや動画、遊びといった「今すぐ楽しいこと」がたくさんあります。

一方で宿題や勉強は、やった瞬間に大きな楽しさが得られるとは限りません。 成果が出るのは、ずっと先になることも多いです。

だから、 「宿題をやらなきゃ」と頭では分かっていても、 目の前の楽しいことに気持ちが引っ張られる。

これは子どもが怠けているからではなく、人間として自然に起きることです。

遠くにある大きなごほうびより、目の前の小さな楽しさを選びやすい。 それが、私たち人間の行動の仕組みのひとつです。

毎日のやることと、楽しみ時間をつなぐ

つまり課題は、 「子どもにやる気がないから動かない」でもなく、 「親の言い方が悪いから動かない」でもありません。

では、どうすればいいのか。

もっと強く言うことではありません。

子どもが動きやすい状態を、家庭の中につくることです。

みらいスケッチは、そのための仕組みです。

みらいスケッチの仕組み:壁の紙・記録・親子の振り

みらいスケッチは、 子どもが動きやすくなる家庭の仕組みを、親子で一緒につくっていくものです。

声かけをなくすのではありません。 親は、必要な声かけやサポートをします。

ただし、「その場で毎回動かそうとするだけ」ではなく、 あらかじめ、

  • 何をするのか

  • どこまでできればいいのか

  • できたらどうなるのか

  • どんな順番で進めるのか

を、親子が分かる形にしていきます。

その結果として、少しずつ、 「言われたから動く」から「自分でも分かって動ける」へ近づいていく。 それを、親子で育てていきます。

子どもと一緒に、最初の目標と量を決める

みらいスケッチでは、始めるときに親子がそれぞれ親子目標合わせシート(親と子どもが、それぞれの希望を書くシート)を書きます。

親だけの要望でルールを決めるのではありません。

子どもにも、 ゲームをどのくらいやりたいか。 動画をどのくらい見たいか。 遊ぶ時間はどのくらいほしいか。 何を頑張りたいか。

を書いてもらいます。 親側にも、家庭として大切にしたいことを書いてもらいます。

両方のシートを見て、運営が「最初に取り組むこと・できたときの楽しみ・60日後にどうなっていたいか」までを一つの案として提案します。その案を親子で確認して、了承したところからスタートします。親だけの希望でも、子どもだけの希望でもなく、両方を見た第三者が形にする——ここがみらいスケッチの入口です。

今日やることを、先の目標とげて見る

ヒアリングでは、「今の目標」と「それからの目標」を分けて考えられます。

例えば今は、宿題と明日の準備を毎日やる。それが今の状態だとします。そして「1か月後には、自分でやりたいことを1つ足してみよう」など、その先の目標も立てられます。

最初から理想に変えようとしません。 今できるところから始めて、その先にどこへ向かうのかを親子で共有する。

現在地と少し先の未来を、親子で一緒に見る。 この考え方は、「みらいスケッチ」という名前にもつながっています。

クエストを書き、できたらチェックし、週に一度見直す

細かな仕様は、ここでは書きません。

やることは、シンプルです。今日やることを紙に書いて、壁の見えるところに貼る。できたらチェックをつける。できた分だけ、好きなことの時間が少し増える。週に一度、親子で「今週はどうだった?来週はどうする?」と話す。この繰り返しを、アプリと紙で支えます。

大枠としては、

  • 親子でやることを決める

  • 子どもが分かる形にする

  • できたことを見えるようにする

  • 定期的に親子で振り返る

  • 今の子どもに合わせて調整する

を、家庭の中で続けていきます。

一度決めたルールを、絶対に守らせ続けることではありません。 子どもの様子や成長に合わせて、親子で見直していきます。

親子で決めて、毎週見直す
  1. 1親子で決めて
    紙に書く
  2. 2できたら
    チェック
  3. 3週に1回
    振り返る
  4. 4今の子どもに
    合わせて調整
今の子どもに合わせて、
量や内容を見直していきます。

みらいスケッチに参加した家庭の

では、うまく回ったご家庭では、何が起きていたのでしょうか。

モニターとして参加してくださったご家庭の声(原文のまま)です。

「最初は取り組まないこどもにイライラしておりましたが、アドバイスを受け目標を下げたところこどもが自主的に取り組むようになり、しかることが減りました」

「目標の見直しをした時に、本人にどこまでできる?と決めさせました。親からしたら、え?それだけ?と思う少なさでしたが、本人としては自分で決めたから、と最後まで毎日頑張っていました。」

(同じご家庭)

「『勉強しなさい』が口癖になっていて、親子でイライラすることが多く1番改善したいことだったので自分から勉強するようになったのでよかったと思います。(…)『字を丁寧に書く』はどうしてもできず、何回か叱ってしまうことがありました。これはまだ改善するまで時間がかかりそうです。」

(小学6年生のご家庭)

「叱るより子どもに相談する声かけが増えていた」

子どもが自分で考えて動く日々を、親子で作る

ゴールは、「親が何も言わなくても宿題をする子」ではありません。

小学生なら、声をかけてもらうことも、助けてもらうことも必要です。 その中で、

  • 自分が何をするのか分かる

  • 自分で選ぶ

  • 自分で始める

  • できなかったら考え直す

  • またやってみる

という経験を積んでいく。

やがて、 自分で考え、自分で選び、自分で動ける人になっていく。

その力を、ある日突然求めるのではなく、 子どものうちから家庭の中で少しずつ育てていく。 みらいスケッチは、その最初の一歩を親子でつくるためのものです。

みらいスケッチは、宿題をやらせるためだけの仕組みではありません。 ゲームを減らすためだけの仕組みでもありません。 親が何も言わなくて済むようにするサービスでもありません。

目の前の宿題や生活習慣を題材にしながら、 「自分で考えて、自分で動く」という力を、親子で少しずつ育てていく。

その積み重ねが、子どもがこれから先、自分の人生を自分で進んでいく力につながっていく。 その一歩を家庭からつくるのが、みらいスケッチです。

長島敏行(みらいスケッチ代表)自宅で小学生の子どもと「みらいスケッチ式」の子育てを実践しながら、その記録を発信しています。うまくいった日も、見立てが外れた日も、そのまま書きます。書き手の自己紹介を読む