みらいスケッチわが家の記録
見ていない時間

親がていない時間の家庭学習。「どうせやらない」が変わるまで

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私が見ていないと、どうせ勉強しない。そう思っていた時期がありました。壁の紙で今日やることが見えるようになり、子どもから習い事の提案も出てきました。崩れる日もありながら、親の見方が変わっていった話です。

目次 · 4項目

親が見ていない時間、子どもは何をしているか。うちで仕組みを始めてから、その答えが「どうせやらない」から「どうせやる」に変わるまでの記録です。

子どもが親の目を離れたら、何をしていると思いますか。

私の家では、以前なら答えはほぼ決まっていました。
YouTubeか、ゲームです。

それがいけないことだと言いたいわけではありません。
ただ、見ていない時間に自分から勉強や練習に向かう姿は、ほとんどありませんでした。

みらいスケッチという仕組みを家で始めてから、私が見ようと見まいと、子どもの動きは少しずつ変わりました。

ただし。
「自分から完璧にできるようになった」という話ではありません。

今でも、声をかけてやっと動く日があります。
自分で先にやっておく日もあれば、忘れてゲームをしている日も、普通にあります。

以前なら、見ていない時間は100%やらなかった。
今は、「自分からできる日もある」「言われればやる日もある」という状態になった。

私がここで大事だと思うのは、その変化です。

家庭学習とやることリストを、子どもが自分で選ぶ

家ではウィークリーシート(今週のやることを書き込む紙のシート)を壁に貼り、アプリで今日やることを見える化しています。

子どもはこれを見て、
「これをやらなきゃ」と思います。
「今日は絵を描きたいから、先にやっちゃおう」と選ぶ日もあります。

最初は、親が順番を手伝っていた記憶もあります。
毎日「やることがある」という状態そのものに慣れてから、「どっちを先にやろうかな」と、順番まで自分で考えるようになりました。

始めて間もない頃には、「もう終わったからシール貼っていい?」と、嬉しそうに報告してくる場面もありました。

見える――それだけのことが、子どもに今日の動きを渡していました。

習慣が崩れた日も、すぐに口をなくった

とはいえ、毎日がそうとは限りません。

ゲームをしていれば、目の前にクエスト(子どものタスク)があっても手をつけない日があります。
「今日は疲れた」「やりたくない」と言う日もあります。

そのとき、私はもうすぐ「やれ」とは言わなくなりました。
「少し休んでからやれば?」と聞きます。
「どうしたら取り組みやすい?」と聞きます。

本当にしんどそうなら、1日や2日なら無理にやらせなくてもいいと思っています。
実際、翌日には普通に戻ってやっていることが多かったです。

すると、親の中にも変化がありました。

以前は、見ていない時間のことを考えると、
「どうせやらないだろう」と思っていました。

今は違います。
「どうせやるよ。あとは、いつやるか、何をやるかの問題」と思えるようになりました。

この感覚があるから、一回できないだけで焦らなくなりました。
声かけも、「やりなさい」ではなく「いつやる?」へと変わっています。

ピアノの練習をクエストにしたいと、子どもがった

こんなこともありました。

「ピアノを習ってみたい。毎日の練習をクエストにしてもいい?」

これは子ども自身から出た提案でした。

最初は5分、10分。触るだけでもいいから、毎日やるようにしました。
その後3〜4か月、その練習は毎日続いています。

本人からも、こんな言葉がありました。

「クエストという枠組みがなかったら、こんなに毎日はできていなかったと思う」

好きで始めたことでも、面倒な日はあるし、忘れる日もある。
だからこそ、「毎日やるものとして決まっている」「今日やることとして見える」というのは、意外と大きな力です。

平日は様子を見て、週末に親子で振り返る

この「どうせやる」への変化は、終わりではなく、次につながりました。

平日は怒らずに、子どもの様子を観察する期間です。
そして週末に、子ども自身の話を聞いて、親が見ていたことと答え合わせをします。

平日の一場面だけを見て、その場で評価・修正しようとは思わなくなりました。
見ていない時間も含めて、子どもがどう過ごしたのかを見て、週末に本人の感覚を聞く。

「平日の観察→週末の答え合わせ」という流れが、ここから生まれてきました。

「親がいなくても勝手にできるようになった」という話ではありません。
「親が楽になった」という話でもありません。

できない日も、声かけが必要な日も、ちゃんと残っています。

でも、子どもが自分の今日を少しずつ把握して、選んで、動くようになったこと。
そして、それを見続けるうちに、親の見方まで変わっていったこと。

それが、私たちの家で本当に起きたことです。

長島敏行(みらいスケッチ代表)自宅で小学生の子どもと「みらいスケッチ式」の子育てを実践しながら、その記録を発信しています。うまくいった日も、見立てが外れた日も、そのまま書きます。書き手の自己紹介を読む