みらいスケッチわが家の記録
AIと宿題

子どもの宿題とAI。小学生・中学生で分けた使い方と、親が伝えたこと

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小学生の子は、好きな生き物をAIで調べ、中学生の子は数学の解き方を聞いています。年齢と困りごとに合わせて、わが家の使い方は違います。答えを写すことと、解き方を理解することについて、親子で話した記録です。

目次 · 4項目

分からない問題がある。AIに聞けば、数秒で答えが返ってくる。

これが当たり前になる時代に、「自分で考えさせる」ことの意味が変わってきている、と感じています。

うちには14歳と9歳の子どもがいます。宿題にAIを使わせるかどうか、そしてどう使わせるべきか。それを、二人で分けています。

小学生のAI利用:宿題には使ず、調べたことを図鑑で確かめる

下の子は小学3年生です。宿題に限っては、AIを使わせていません。

理由はシンプルです。この学年の勉強なら、まだ隣で一緒に考えられるからです。分からないことがあれば、一緒に考えればいい。まずは「誰かと一緒に考える」という感覚を自分の中に持ってからがいいと思っています。

ただし、触れさせていないわけではありません。

遊びでは使っています。AIに音声で話しかけて、大好きな爬虫類のことをたくさん質問したりしています。

そのときに、ひとつだけ伝えています。

「必ずしも正しいとは限らないからね」

AIが教えてくれることについて、自分でもう一度調べ直すように言っています。図鑑を開いて確かめる、ということをやってもらっています。

「聞いた」ことと「確かめた」ことは別だ、という感覚をまず育てたい。

中学生の数学:分からない問題にAIを使う

上の子は中学生です。

あるとき、気づきました。この年になると、もう親から「こう解くんだよ」と教えてあげられる範囲ではない、と。「この問題どうやって解くの?」と聞かれても、一緒に考えてあげられることが限られている。

だから、こう考えました。親が教えてあげられないなら、AIを使って勉強を教えてもらうような使い方をしてもらえれば。

ただし、いきなりタブレットを渡せば、答えを写すだけ、という方向に行きかねません。

だから、ルールをひとつだけ、渡しました。

宿題では答えだけをず、解き方を聞く

これは、私自身がAIを使う人間として、いちばん大事にしていることでもあります。

「答えを聞くんじゃなくて、解き方のプロセスを聞きな」

一番大事なのは、答えを書くことではなくて、答えの書き方を自分が理解すること。そのためにAIを使うのなら、使えばいい。逆に、答えを聞くためだけのAIは、自分のためには全くならない。そう伝えています。

これが、うちの「AIを使ってもいい場合」の条件です。AIに答えを聞くな。プロセスを聞くなら、使いな、ということです。

そしてこれが、たぶん結論なんだと思っています。

AIの説明でも分からないときは、塾で聞く

上の子は、分からない数学の問題があっても、AIに「答えは?」とは聞いていないようです。「解き方を教えて」と、チャットで聞いています。

横に張り付いて見ているわけではありません。それでも、答えだけを聞いているんじゃないな、というのは、見ていてある程度わかります。

そして同時に、こうも伝えています。

「受験とかの時にAI持ち込めるわけじゃないからね」

答えだけをAIからもらって、自分が理解しないままだと、試験の時に困るのは本人です。それは本人も理解しているようです。

AIで整理してから、人に質問する時間へ

AIだけで完結しているわけではありません。

AIで解き方を理解してから、そのあと家庭教師の時間でさらに深める、というつながり方もしてきています。 AIが「誰かに教えてもらう」という枠を別の場所で引き継いでいる形です。

逆に、AIがなかったら、「じゃあこの問題、どうやって解けばいいの」という話になっていたはずです。

AIを使うことは、人間の時間を省くことではなく、人間の時間をより深く使うための入り口にもなっている、と感じています。

子どものAI利用を、年齢や理解に合わせて考える

9歳には、まだ宿題で使わせていない。

14歳には、「解き方を聞く」という使い方を伝えている。

どちらも、同じ考え方です。AIが出す「答え」ではなくて、子ども自身の「理解」が先にあるべきだ、と考えています。

AIを子どもに使わせるべきか、という問いに対して、私の今の答えは「使わせるかどうかではなくて、何を聞かせるか」です。

禁止で閉じてしまっても、放任で放置してもいない。使い方を一緒に考える、という形です。

次の記録:親がていない時間の家庭学習

ここまで読むと、うちがずっと順調な家に見えるかもしれません。実際は逆です。何日も止まって、積み残しが雪だるまになった時期がありました。

次回は、そのうまくいかなかった日の話です。溜まった分を、なぜ全部やらせなかったのか。何を残して、何を手放して、どこから再開したのか。うちで実際にやった「戻し方」を、具体的に書きます。

長島敏行(みらいスケッチ代表)自宅で小学生の子どもと「みらいスケッチ式」の子育てを実践しながら、その記録を発信しています。うまくいった日も、見立てが外れた日も、そのまま書きます。書き手の自己紹介を読む