みらいスケッチわが家の記録
ゲームと動画

小学生のゲーム時間をどう決める?自由時間と追加の報酬を分けたわが家

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うちでは、最初から自由に使えるゲーム時間と、やることを終えて増える時間を分けました。それでも遊びすぎる日があり、終える時刻も見直しています。実際に起きた問題から、親子でルールを組み直した話です。

目次 · 4項目

文:長島敏行(みらいスケッチ代表)

「宿題が終わるまでゲームは禁止」が正解だと思っていませんか? 自宅で小学生の子どもたちと試行錯誤しながらたどり着いた「自由時間+追加報酬+ゲート」の3層構造を、実践知をもとにお届けします。

この記事は、私が自宅で「みらいスケッチ式」の子育てを実践している記録です。以下、私の言葉をできるだけそのまま残しながら、読みやすく構成しています。

ゲーム時間のルール:最初の1時間は自由に使う

タスクの後ろにゲームを置くというのは基本原則ではある、と私は考えています。ただし、重要な前提として、ゲーム時間の全部を報酬にしているわけではないという点があります。

たとえばこんな考え方

もともと1日2時間ゲームをする家庭だとします。そのうち1時間は、最初から子どもが持っている時間。これは報酬ではなく、子どもの権利として認める。

「1時間は普通にあげる。これは自分の権利だから、自由に使っていいよ」

学校から帰ってきた子に、いきなり「帰ってきたんだから、まずクエスト(子どものタスク)をやりなさい。終わるまでゲームはできません」と言われると、子どもだって疲れて帰ってきているし、少し休みたいときもあります。そのときに何もできないのは、かわいそうだと思いました。

「ゲームをする権利って、もともと子どもだって持っている」

だから、**「絶対誰にも邪魔されない1時間という権利をあげる」**という考え方で、最初の1時間は学校から帰ってきてすぐ使ってもいいし、好きなタイミングで使っていい、としました。

クエストの報酬は、追加で遊べる時間にする

もともと2時間ゲームをしていた子なら、最初の1時間は自由。残りの時間についてはクエスト(子どものタス)と連動させます。そして、クエスト(子どものタスク)をやったことで少し多めに遊べるようにする。たとえば、通常なら合計2時間だったところを、クエスト(子どものタスク)を達成したら報酬として1時間半。最初から持っている1時間と合わせて、合計2時間半できるという設計です。

「1時間は普通にできるよ。だけど、残りの1時間半はクエスト(子どものタスク)の後ね」

子どもの反応は、「あ、増えるんだ。ちょっといつもより多くできるんだ」という感じでした。特に強い抵抗はなく、「わかった」と受け入れてくれました。

ゲーム時間の分け方本文にある時間配分の例
自由な時間1時間
クエストの後1時間半
合わせて2時間半
最初から自由な時間に、
クエストの報酬を足しました。

帰宅後に休む時間も、子どもが選べるように

ここが重要なポイントです。自由時間そのものを全部報酬にはしていない。最初から持っている自由がある。そのうえで、追加でもらえる部分をクエスト(子どものタスク)の報酬にしてい。だから、「勉強をしなかったらゲームを全部取り上げる」という考え方とは根本的に違います。

ゲーム・動画の時間が、予定より増えた

ただし、運用しているとゲームやYouTubeの時間が過剰になってしまったこともありました。本来2時間半くらいのはずなのに、「気づいたら4時間やってた」というようなことも。

親もずっと見張っていわけではないので、こういうことは起きました。特に、子どもが怪我をしていて動けない時期は、YouTubeなどを見る時間をなかなか減らせませんでした。

そこで、ゲーム依存についても気になり、子どもの依存症を多く取り扱うカウンセラーと話す機会を持ちました。

時間制限について、カウンセラーにいた

私が「ゲームの時間って制限するんですか?」と聞くと、カウンセラーはこう答えました。

「制限はしないよ」

ただし、「9時まで、10時まで、というように寝る時間を守ることは大事にしている」という話でした。ゲーム依存の子は、夜遅くまでゲームをして生活リズムそのものが崩れてしまうことがある。だから簡単にいうと、**「寝る時間だけは守ろう」**というところから始める、というアプローチでした。

ゲームを終える時刻から、家庭のルールを作る

その話をそのまま真似したのではなく、考え方を参考にして家庭用にアレンジしたのが「ゲート式」です。たとえば寝る時間が10時なら、8時半をひとつのゲートにします。

ゲートのルール

8時半までにクエスト(子どものタスク)が全部終わっていなかったら、そこで動画・ゲーム時間はいったん終了。その後は、クエスト(子どものタスク)を全部終わらせるまでゲームや動画には戻れない。

つまり現在は、以下の3つの考え方を組み合わせて運用しています。

  1. 最初から持っている自由時間 — 子どもの権利として認める、誰にも邪魔されない時間

  2. クエスト(子どものタスク)達成でもらえる追加の報酬 — タスク後に得られる、いつもより多めのゲーム時間

  3. 「何時までにやらなければ一度止まる」ゲート — 生活リズムを守るための、時間による上限の仕組み

ゲームの新しいルールを、子どもに説明した

専門家から聞いた話を踏まえて、私は子どもにこう伝えました。

「依存症の専門の先生に、こういうやり方があるよって聞いてきた。みんな何時間っていう制限じゃなくて、何時までっていう制限で、多くなりすぎないようにするんだって。だから、うちもちょっとこれでやってみようか」

子どもは特に強い抵抗はありませんでした。ただ、本当に8時半が近づいてくると、私が「もう残りあとちょっとで8時半になっちゃうよ。どうするの? 今日何もやってないじゃん」と声をかけます。そして「本当にお父さんは8時半になったら全部消すからね」と伝えると、焦ってクエスト(子どものタスク)を始めます。

実際、8時半までに全部終わらず、9時までかかったような日はあったものの、「もう今日はいいや。YouTubeを諦める」となったことはほとんどなく、基本的にはクエスト(子どものタスク)を全部こなしていました。成功率はかなり高いという実感があります。

わが家が8時半を区切りにした理由

8時半という数字そのものに深い意味はありまん。夕食、お風呂などが終わったあと、クエスト(子どものタスク)をする時間をある程度確保し、寝る時間から逆算しただけです。家庭によって寝る時間は違うので、8時半を真似する必要はありません。

ただし、一つ意識したことがあります。それは、子どもにとって、ゲームや動画を失うと「ちょっと痛い」と思えるだけの時間を残すことです。

残り30分しかなければ「もういいや」となる可能性がある。でも、まだ1時間半や2時間残っていれば、「それなら頑張ってクエスト(子どのタスク)を終わらせよう」となりやすい。

つまりゲートを置く時間は、「失ったらちょっと痛い時間」にしてんです。

自由時間と報酬を、親子の生活に合わせる

うちのゲーム時間の設計は、「タスクをやらなければ全部取り上げる」という脅しではなく、以下の3つを組み合わせたものです。

  1. 子どもがもともと持っている時間は尊重する — 学校から帰ってきてすぐの休息も大切にする

  2. 追加の時間はクエスト(子どものタスク)の報酬にする — やればやるほど増える、前向きな仕組み

  3. ゲートで生活リズムを守る — 時間による上限で、過剰にならないようにする

「全部終わるまでゲーム禁止」ではなく、「最初の1時間は自由。残りはクエスト(子どものタスク)後。でも8時半がゲート」という、もっと柔軟で現実的なアプローチ。これが、私がたどり着いた「自由を奪ない報酬設計」です。

この記事について

※カウンセラーの発言部分は、私による伝聞です。深刻に悩んでいるご家庭の方は専門家へご相談ください。

次回は、漢字テストで「80点」を目標にしたはずの子が、必要な漢字の数を見て、自分から「50点」に変えた日の話。子ども自身が「まずここから」と選んだ「第一目標地点」。高い点数を言わせることではなく、走り出せる場所から始めるという、みらいスケッチ式の目標の立て方をお届けします。

長島敏行(みらいスケッチ代表)自宅で小学生の子どもと「みらいスケッチ式」の子育てを実践しながら、その記録を発信しています。うまくいった日も、見立てが外れた日も、そのまま書きます。書き手の自己紹介を読む