小学生が動画時間の延長をプレゼン。親子で考えた、動画以外の過ごし方
動画の時間を二時間から二時間半に増やしてほしい。子どもが、よい点も悪い点も書いてプレゼンしてきました。その提案を受け止めながら、ほかに楽しいことは何かを親子で考え、数日後には新しい遊びが始まっていました。
目次 · 5項目
動画時間を増やしたい子が、よい点と悪い点を書いてきた
小学生の子どもが、動画の時間を増やしてほしいとプレゼンをしてきました。
今は二時間。それを二時間半にしたい、という提案です。
ただ「もっと見たい」と言ってきたわけではありません。自分で、よいところと悪いところを整理していました。
動画を見るよいところには、こう書いてありました。
「ストレス解消」
「いろいろなことを知る・勉強できる」
「情報収集」
絵の描き方や、好きな生き物について調べることもあります。
その一方で、目的もなく短い動画を見続ける日もあります。
悪いところも、自分で書いていました。
「依存になりやすくなる」
「将来、仕事ができなくなる可能性がある」
時間を増やしてほしいのに、自分に都合の悪いことも書いている。
そこに、もう一つの言葉がありました。
「物事には、いいことと悪いことがだいたいあるよ」
動画を心配する親と、楽しみたい子の考え
次の紙には、「大人の考え」と「子どもの考え」が並んでいました。
大人の考えは、動画の時間が長いと将来が心配になる。それで、勉強をさせようとする。
子どもの考えは、もっと短いものでした。
「やりたいことをずっとやっていたい」
そして、その下に書いてありました。
「これはどちらも悪くないよ」
どちらも悪くない。
延長をお願いしている子どもが、大人の心配も悪くないと書いていました。
動画時間の延長に、親がすぐ返事を出せなかった理由
私は、プレゼンの感想欄に書きました。
「大人の考えと子どもの考えは、よく理解していると思う」
「メリットとデメリットがあることも、自分を外から見るような形で理解できていると思う」
ここまで考えたことは、そのまま受け取りたいと思いました。
でも、二時間半にするかは別です。
もう一つ、伝えたことがあります。
動画を減らして、勉強を増やしたいわけではありません。
動画を見ていない時間にも、「これ、楽しい」と思えるものがあったらいい。
そこで、残りの時間に何をしたいか、考えてもらうことにしました。
子どもが書いた、動画以外の暇な時間の過ごし方
翌日、学校へ行く前に「暇なときにやることリスト」を渡してくれました。
「音楽を聴きながら勉強する」
「絵を描く」
「ブロックで遊ぶ」
「犬と遊ぶ」
「散歩」
「おつかい」
「お手伝い」
「数字カードゲーム」
「ギターの練習」
思っていたより、たくさんあります。翌朝までに、これだけ書いてきました。
でも、「おつかい」と「お手伝い」で引っかかりました。
「音楽を聴きながら勉強する」も入っています。
これは、本当に暇なときにやりたいことなのかな。
それとも、延長してもらうためのプレゼンが、まだ続いているのかな。
ちゃんとしたこともやるから、動画を増やしてほしい。
そんな交渉材料を並べたようにも見えました。
ほかの遊びを、子どもはどれだけ知っているだろう
でも、そこで別のことも考えました。
暇になったら、動画を見る。
それが続いていたら、急に「ほかに何が楽しい?」と聞かれても、簡単には出てこないのかもしれない。
本人のやりたいことが少ないのではなく、選択肢そのものを知らないのではないか。
子どもに考えてもらうだけではなく、私からも見せられるものがありそうです。
動画やゲーム以外の遊びを、親からも見せてみる
昭和、平成、今の遊びを並べてみました。
こまやけん玉、秘密基地づくり、虫取り、カードゲーム。
今なら、動画づくりやデジタルの絵、プログラミングもあります。
ただ、デジタル以外の遊びには、誰かと一緒にやるものや、準備がいるものが多くありました。
動画やゲームは、一人でもできます。いつでも始められます。
次のものが、途切れずに出てきます。
そう考えると、子どもがデジタルを選ぶのも不思議ではありません。
昔の遊びの方がよかった、と言いたいわけでもありません。
デジタルを全部やめてほしいわけでもないんです。
でも、許すことと、何も考えずに任せることは違います。
禁止するのか。好きなだけ見せるのか。
その二つだけではない付き合い方を、まだ探しています。
動画時間の返事はまだ。数日後、プラモデルを作り始めた
最初のプレゼンには、こう書いてありました。
「物事には、いいことと悪いことがだいたいあるよ」
二時間半にするかは、まだ決めていません。
でも、あれから数日たちました。
こちらから減らすように言ったわけではないのに、動画を見る時間は自然と少なくなっています。
我慢している感じも、前ほどありません。
そのころ、プラモデルやミニ四駆を作り始めました。
あの「暇なときにやることリスト」にはなかった遊びです。
これで、動画との付き合い方が決まったわけではありません。
まだ、この話は続くと思います。
また何か動いたら、書きます。