宿題も片付けもしない日々に、叱るか放っておくかではない道を探して
目次 · 4項目
宿題や片付けをしない子どもに対して、叱り続けるのも違うし、放っておくのも違う。そう思っていた私は、家の中でどう関わるかを、家族で考えることにしました。うちは行動分析学をベースに取り組んでいますが、始めを低くする、数を少なくするといった始めやすくする工夫をしても、それすらも動かないことはありました。
怒ることで動く、その先に立ち止まって
怒ると、お互いに嫌な気持ちになる。宿題やりなさいと言った側も、言われた側も、気分が重くなります。私はまた言っちゃった、また怒っちゃったと思いますし、子どもにしてみれば、やりたくないのにまた怒られたと感じることもあるのではないかと思います。そこに、ただ単純にいいものは何もないと思います。
怒って動くことも事実としてあります。子どもがびっくりして、怖くてやる。そうすると親は「怒ればやる」と思うようになります。でも、もう一段深く考えてみると、子どもが「怒られたからやる」というロジックになっているとき、「自分のことだからやる」という感覚が後退りしてしまうのではないかと思いました。
宿題も片付けも、自分がやらなきゃいけないことだと感じているなら、そう言われたときに自分のことを言われていると思って動けるはずです。できなければ、できない理由を自分で考えて親に相談する。そうやって次の展開が生まれるのだと思います。
「自分の仕事」として、事前に話し合っておく
だからこそ、これはあなたの仕事だと事前に話し合っておくことが、非常に大事だと私は感じています。今週一週間、これでやってみようと決めたことを紙に書いて、壁に掲げておく。これだけで、壁のタスクを倒すために、親と子が協力するという形になりやすいのだと思います。
その時点で、宿題も片付けも、目の前にある子どもがこなすタスクであり、自分がやらなきゃいけないノルマになるように思います。
できる日も、できない日もあるという事実
できない時もあります。例えば、子どもが疲れて片付けができないと正直に話したときに、約束したのだからと怒ってしまうと、正直に話しても怒られてしまうことになる。そうすると、また怒ってやるスイッチの方に戻ってしまうのではないかと思います。
そこは、相手が言ってきた理由をちゃんと話し合うことがまず第一です。お互いに喧嘩にならずに、このタスクをどう終わらせるか、いつごろ終わっている状態にできるか、子どもをどう成長させるかを考える必要があると思います。
できる日もあれば、できない日もある。それが事実なのだと思います。宿題も片付けも、普通に終わらせる日もあれば、今日はやりたくない、疲れたと感じる日もあります。やんなきゃいけないんだからやりなさいと言って、相手が自分のこととして相談してきているのに気持ちを考えずに否定してやらせようとするのは、ただの命令になってしまいます。信頼関係が壊れてしまうのではないかと思います。
できない日に、親子で次を考える
今日は疲れてやりたくないという気持ちを認めて、宿題をなしにしてあげることもあるのだと思います。その代わり明日は頑張ってねと伝えたり、次のタスクをちゃんとこなそうねと伝えたりすることができます。今日はきつかったことを分かち合って、他のタスクだけ先にやっておこうと決めることもあれば、その日にできるタスクとできないタスクを選別することもできます。何もなしになるべくしないで、何かしら代替するものをやるということもあると思いますが、これらはあくまで手段の例であって、必ず毎日何かをさせなければならない規則ではありません。
できることもできないことも含めて、それが事実としてあるのだと思えば、できない日も親子で次を考えることができます。だんだんできることが増えていくし、できないことも少なくなっていくのだと思います。それでも人間ですから、気分が乗らない時は来ます。特にまだ小学生や中学生なら、目の前にある楽しいことに目がいってしまって、できないこともあるでしょう。でも、それも含めて事実なのだと思います。できる日もあればできない日もある。それでいいのだと、私は思っています。